産業廃棄物の最終処分は何をするのか?

最終処分とは、排出された産業廃棄物を「埋立」することを言います。

 

産業廃棄物が排出されると、まず中間処理施設で、焼却、破砕、選別などを行います。中間処理施設処理では、排出された産業廃棄物の容量や容積を少なくする処理を行います。

そうして容量、容積の少なくなった産業廃棄物や、中間処理を行うことが困難な廃棄物は、最終処分である「埋立」を行うために最終処分場に持ち込まれます。

 

3種類の最終処分場

最終処分場には、大きく分けて「安定型」「管理型」「遮断型」の3種類があり、構造や埋立てできる品目に違いがあります。以下で3種類について見ていきます。

 安定型最終処分場

安定型最終処分場とは、性質が安定した、腐らない品目の産業廃棄物を埋め立てできる最終処分場を言います。

安定型最終処分場は、埋立空間と外部を隔てる遮水工がない仕組みになっています。そのため安定した性質の産業廃棄物のみを埋め立てることができます。

日本の最終処分場の約6割がこの「安定型最終処分場」です。

管理型最終処分場

管理型最終処分場は、性質の安定していない産業廃棄物を埋め立てることができる処分場です。

ただし、遮断型最終処分場に埋め立てをしなければならない有害な産業廃棄物を埋め立てることはできません。

つまり、管理型最終処分場は遮断型で埋め立てるもの以外の産業廃棄物を埋め立てる最終処分場となります。

管理型最終処分場は、埋め立て地からの浸出液による公共の水域や地下水の汚染を防止するための遮水工を設け、内部に溜まった水を浸出液処理設備で浄化して放流します。

日本の最終処分場の約4割が、管理型最終処分場です。

遮断型最終処分場

遮断型最終処分場は、有害な産業廃棄物を埋め立てることができる最終処分場で、3つの処分場の中では最も厳重な構造になっています。

雨水を遮断するため屋根で覆われており、周囲は鉄筋コンクリートで外から遮断されています。

日本の最終処分場の約1%が遮断型最終処分場になります。

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