産業廃棄物収集・運搬講習会がなぜ必要なのか

産業廃棄物収集運搬業許可取得の要件に、申請者が産業廃棄物収集・運搬課程講習を修了していることが必要とされています。

 

これは、「廃棄物処理法」と言う法律で、申請者の能力の基準が定められているからです。申請者は的確に事業を行うに足りる知識及び技能を要することが必要とされています。

 

産廃収集運搬業許可を申請する都道府県・政令市は、その能力を証明する書類として、講習会の修了証を認めていることから、講習会を受講し終了することが必要となります。

 

申請者とは

申請者とは次の者のことを言います。

法人の場合

法人の代表者または産業廃棄物の処理に関する業務を行う役員。

 

個人の場合

個人事業主または業務を行おうとする区域に住所を有する事業場の代表者。

 

 

上記の申請者が、産業廃棄物に関する正しい知識を有し、法令を遵守しながら収集運搬業を行うために、講習会を受講することが要件となっています。

不法投棄などをする違反業者が後を絶たない産業廃棄物処理業界では仕方のないことかもしれませんね。

 

講習会の受講から修了証取得までの流れ

書類の郵送またはインターネットでの受講申し込み
受講料の振込み
2日間の講習の受講
終了試験の受験
修了証の交付

 

修了試験に合格しない限り、産業廃棄物収集運搬業の許可申請をすることはできません。

とは言うものの、当事務所で許可取得された方は、今まで全員が修了試験に一発合格されていらっしゃいます。しっかり講義を受講すれば、合格できる試験なのでご安心ください。

講習の受講方法

公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(以下JWセンターと言います)のホームページから受講の申し込みが可能です。

書面で申し込む場合

JWセンターのホームページから講習の手引きを取り寄せます。受講の手引きには下記の①と②を同封します

  1. 送付状:請求者の法人名または氏名、電話番号、取寄せる手引きの部数を記載した送付状
  2. A4の書類が入る返信用封筒:切手を貼り、住所、氏名(法人名)、取寄せる手引きの部数を記載します。
貼付する切手代金の目安(返信用封筒が15g程度の場合)

手引き1部:250円  2部:400円  3部:600円

 

受講の手引きが届いたら、同封の受講料払込用紙で受講料を払い込みます。

その後、受講の手引きに同封の受講申込書等の書類に必要事項を記載し開催地の都道府県産業廃棄物協会に郵送します。

受付が完了すると、受付機関より受講決定通知書が送付されます。これが受講票となりますので、受講当日に筆記用具と共に持参してください。

産業廃棄物収集・運搬講習修了証の有効期限

修了証の有効期限は5年と定められています。講習の終了後、5年経過する前に再度、受講して終了試験を受験する必用がありますのでご注意ください。

 

産業廃棄物収集・運搬講習に関するよくある質問

Q.産業廃棄物収集運搬業の許可を取得することなく、講習の受講から5年が経過しました。新規講習会を再度受講する必用がありますか?

A.新規の許可取得をする場合、申請日からさかのぼって5年前までに受講した修了証の提出が必要です。したがって、新規講習会を再度受講し、修了する必用があります。

 

Q.修了証を紛失しました、再発行は可能ですか?

A.はい、可能です。再交付申請書と手数料として1件につき1,000円分の切手をJWセンターまで郵送してください。2週間後を目途に修了証が簡易書留郵便で送付されます。

 

まとめ

2日間の講習の受講後に、修了試験の受験がありますが、講師の方がある程度どこが試験に出るかは講義中に教えてくれます。

テストというとアレルギー反応を起こす方もいらっしゃるかもしれませんが、許可取得のために必ず必要な要件となります。簡単な試験ですので安心して受講してください。

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